Android 9(Pie)以降では、開発者向けオプションの中に、"スタンバイ状態のアプリ"(Standby Apps)というメニューが追加され、各アプリをどのStanby Bucketに入れるかを設定することが出来ます。
DozeとStanby Bucketを自分の使用環境に合わせて設定することで、バッテリーの持ちをよくすることが出来ます。
開発者向けオプション ー スタンバイ状態のアプリ
[開発者オプション][スタンバイ状態のアプリ]を開くと、各アプリが、現在、どのStandby Bucket(バケツ)に入っているかが表示されます。
この画面で各アプリをクリックすると、4段階のBucket(バケツ)のいずれかを選択して設定することが出来ます。
各Bucketでのアプリの動作の制限
各Bucketでのアプリのjobやalarmのtrigger、通信の制限は下記となっています。1)Active:
制限なし
2)Working_Set:
jobを最大2時間制限、alarmのtriggerを最大6分制限
3)Frequent:
jobを最大8時間制限、alarmのtriggerを最大30分制限、FCM優先度"high"の通知を10回/日に制限
4)Rare:
jobを最大24時間制限、alarmのtriggerを最大2時間制限、FCM優先度"high"の通知を5回/日に制限、インターネットの使用を制限
設定例
今回は、下記アプリの設定をActive=>Rareに変更してみました。・ESファイルエクスプローラー
・Google Search(自作ショートカットアプリ)
・Marinba(このアプリだけは既定が"Working_Set")
・RAM管理(自作ショートカットアプリ)
・Running Record(自作ショートカットアプリ)
・Tasker
・Todoリスト
・WiFi(自作ショートカットアプリ)
・WiFiAnalyzer
・アカウント(自作ショートカットアプリ)
・アプリケーション管理(自作ショートカットアプリ)
・ギャラリー
・サッカーキング
・スプレッドシート
・テレビ番組表
・データ使用量(自作ショートカットアプリ)
・ニュース
・バッテリ管理(自作ショートカットアプリ)
・レンズ
・為替レート
・開発者向けオプション(自作ショートカットアプリ)
・電卓
しかし、一旦アプリを起動したり、端末を再起動すると元の戻ってしまうアプリもあります。
各端末に搭載されている最適化アプリ(Galaxyの場合はデバイスケア/端末のメンテナンスアプリ)でも、類似の設定を自動的/半自動的に行っていますので、その関連もある様です。
参照サイト
What are Standby Apps in Android P and How to Use It?https://beebom.com/standy-apps-android-p/
How to use Android Pie Standby Apps
https://www.techrepublic.com/article/how-to-use-android-pie-standby-apps/
Power management restrictions
https://developer.android.com/topic/performance/power/power-details