Galaxy シリーズを中心としたAndroidのカスタマイズの覚書です。
現在のメイン機種はGalaxy Note 9(グローバル版)。
10年目を迎え、古い投稿を整理・改訂しました。
カスタマイズのまとめ(リンク集)はこちらです。

2019/02/09

Android 9(Pie)のApp Standby Buckets設定


Android 9(Pie)以降では、開発者向けオプションの中に、"スタンバイ状態のアプリ"(Standby Apps)というメニューが追加され、各アプリをどのStanby Bucketに入れるかを設定することが出来ます。

DozeとStanby Bucketを自分の使用環境に合わせて設定することで、バッテリーの持ちをよくすることが出来ます。
開発者向けオプション ー スタンバイ状態のアプリ
[開発者オプション][スタンバイ状態のアプリ]を開くと、各アプリが、現在、どのStandby Bucket(バケツ)に入っているかが表示されます。


この画面で各アプリをクリックすると、4段階のBucket(バケツ)のいずれかを選択して設定することが出来ます。


各Bucketでのアプリの動作の制限
各Bucketでのアプリのjobやalarmのtrigger、通信の制限は下記となっています。

1)Active:
制限なし

2)Working_Set:
jobを最大2時間制限、alarmのtriggerを最大6分制限

3)Frequent:
jobを最大8時間制限、alarmのtriggerを最大30分制限、FCM優先度"high"の通知を10回/日に制限

4)Rare:
jobを最大24時間制限、alarmのtriggerを最大2時間制限、FCM優先度"high"の通知を5回/日に制限、インターネットの使用を制限
設定例
今回は、下記アプリの設定をActive=>Rareに変更してみました。

・ESファイルエクスプローラー
・Google
・Google Search(自作ショートカットアプリ)
・Marinba(このアプリだけは既定が"Working_Set")
・RAM管理(自作ショートカットアプリ)
・Running Record(自作ショートカットアプリ)
・Tasker
・Todoリスト
・WiFi(自作ショートカットアプリ)
・WiFiAnalyzer
・アカウント(自作ショートカットアプリ)
・アプリケーション管理(自作ショートカットアプリ)
・ギャラリー
・サッカーキング
・スプレッドシート
・テレビ番組表
・データ使用量(自作ショートカットアプリ)
・ニュース
・バッテリ管理(自作ショートカットアプリ)
・レンズ
・為替レート
・開発者向けオプション(自作ショートカットアプリ)
・電卓

しかし、一旦アプリを起動したり、端末を再起動すると元の戻ってしまうアプリもあります。

各端末に搭載されている最適化アプリ(Galaxyの場合はデバイスケア/端末のメンテナンスアプリ)でも、類似の設定を自動的/半自動的に行っていますので、その関連もある様です。
参照サイト
What are Standby Apps in Android P and How to Use It?
https://beebom.com/standy-apps-android-p/

How to use Android Pie Standby Apps
https://www.techrepublic.com/article/how-to-use-android-pie-standby-apps/

Power management restrictions
https://developer.android.com/topic/performance/power/power-details

システムの改竄やカスタマイズには端末が起動しなくなったり保証の対象外となるリスクが伴います。自己責任にてお願い致します。