Galaxy シリーズを中心としたAndroidのカスタマイズの覚書です。
現在のメイン機種はGalaxy Note 9(グローバル版)。
10年目を迎え、古い投稿を整理・改訂しました。
カスタマイズのまとめ(リンク集)はこちらです。

2016/10/06

Nexus 7(2012, Wifi)をカスタムROMでUSB host mode charging対応に


iRig UAというギター用のUSB周辺機器を古いAndroidタブ(Nexus 7)に繋いで使用しているのですが、iRigはAndroid端末のUSBポートに繋いで使用するので、iRigを使用しながらタブへの給電が出来ません。

iRig UA
http://www.ikmultimedia.com/jp/products/irigua/

USB周辺機器を繋ぎながらAndroid側に給電出来るOTGアダプタを購入してみたのですが、Nexus 7対応を謳っているにも関わらず、2012版のNexus 7では、iRigに限らず、キーボードやマウス等のUSB周辺機器も認識しませんでした。

E-More Micro USB OTG Dual Port Hub & TF/SD Card Reader with Charge Port for Tablet & Smartphone
https://www.amazon.com/More%C2%AE-Reader-Charge-Tablet-Smartphone/dp/B00ZR7VDXE

Nexus 7(2012)はUSB host mode chargingに非対応だからとのことです。(2013版は対応とのこと。)

参考記事
http://japanese.engadget.com/2014/12/15/nexus-7-usb/

そこで、Nexus 7(2012, Wifi)にカスタムROM(USB ROM)を導入して、USB host mode chargingに対応出来るようにしてみました。

この古いタブは、元々、OEM Unlock、Custom Recovery、Rootedにしてあったので、簡単でした。

[USB ROMの特徴]

USB host mode charging(Android端末にUSB周辺機器を繋ぎながらAndroid側に給電)に対応しています。(USB周辺機器側への給電ではなく、Android側に給電出来ます。)

元々は車載用に開発された物ですので、横画面で操作しやすいメニューの表示やdeep sleepを強制するモード(車を使用しない時のAndroidのバッテリー消費を極限まで落とすため)、fast chargeモード、FATをread-onlyにする機能等も搭載されています。

このROMを焼いた時点でroot化もされるので、別途SuperSU等を焼く必要はありません。

軽いOSですので、古いタブでもストレス無く動きます。

[準備するファイル]

1) USBROM

USB ROM for Nexus 7
http://mehrvarz.github.io/nexus-7-usbrom/

↑の作者のサイトでは2012版用のものは配布終了となっていますので、↓からダウンロードします。

Download Location for USBROM
http://rootzwiki.com/topic/343017-download-location-for-usbrom/
cm-10.1-20130817-USBROM-grouper.zip

WiFiモデル(Grouper)用と3Gモデル(Tilapia)用がありますので注意してください。

2) Googleアプリ

Google Apps
http://wiki.cyanogenmod.org/w/Google_Apps
gapps-jb-20130812-signed.zip

3) Custom Recovery(未導入の場合)

ClockworkMod Recovery
http://download2.clockworkmod.com/recoveries/recovery-clockwork-6.0.4.3-grouper.img
recovery-clockwork-touch-6.0.4.3-grouper.img

[手順(Custom Recovery導入済みの場合)]

1) 端末にUSB ROM for Nexus 7とGoogle Appsをコピーしておきます。
2) 端末の電源を切り、「電源+ボリュームダウン」長押しで再起動。
3) ボリュームキーを操作してRecovery Modeに入る。
4) 端末をWipe(初期化)。<=これをしないと端末が起動しなくなる可能性があります。
5) USB ROMとGoogle Appsを焼く。







2016/05/12

Galaxy Note 5のカメラのシャッター音のOn/Off


Galaxy Note 5のカメラアプリの設定メニュにーのシャッター音のOn/Off項目を追加しました。


韓国版のGalaxy Note 5(SM-n920s、SKテレコム版)で動作検証済です。

以下のシステムファイルを弄りますのでルート化が必須です。

/system/csc/others.xml

ファイルへの追記にはESファイルエクスプローラ/ESテキストエディタを使用しました。

ESファイルエクスプローラー
https://www.do.global/zh_CN/product/

[設定方法]

"/system/csc/others.xml"をESテキストエディタで開くと、一番下に"</SamsungMobileFeauture>"という部分ありますので、その下に以下を追記します。

<FeatureSet><CscFeature_Camera_ShutterSoundMenu>true</CscFeature_Camera_ShutterSoundMenu></FeatureSet>


手打ちでは面倒ですし間違えやすいので、予めPC上でGoogle Keepに貼り付けておいて、端末上でコピペしました。

"others.xml"への変更を保存後、端末を再起動するとカメラアプリの設定メニューに「シャッター音」の項目が追加されます。


ついでに、インターネット(標準ブラウザ)に終了ボタンを追加してみました。

こちらは、同じ"/system/csc/others.xml"の"</SamsungMobileFeauture>"の直前の</FeatureSet>の前に以下を挿入します。

<CscFeature_Web_AddOptionToTerminate>true</CscFeature_Web_AddOptionToTerminate>


変更を保存後、端末を再起動すると標準ブラウザのメニューに「終了」が追加されます。





2016/03/24

USBデバッグをトグルでOn/OffするアプリをTaskerで作成


USBデバッグをトグルでOn/OffするアプリをTaskerを使って作成しました。


On/Offを切り替えるたびに通知エリアに通知が表示されます。

USBデバッグをOffにした場合は、通知内のボタンをタップしてUSBデバッグをOnに戻すことが出来ます。

端末のroot化が必須で、TaskerプラグインのSecure Settingsも必要です。

主な用途としては、USBデバッグがOnになっていると起動出来ないアプリをワンタッチで起動する為、ランチャーを自作し、そのランチャーの中でこのアプリを最初に呼び出してUSBデバッグを一時的にOffにしています。

■アプリ動作概要


1.Notify Cancel:USBデバッグをOnにした際の通知をキャンセル。
2.Notify Cancel:USBデバッグをOffにした際の通知をキャンセル。
3.List Files:USBデバッグがOnであることを示すファイルの有無を確認。
4.If:上記ファイルがある場合。
5.Notify:USBデバッグをOffにした旨通知。(再度Onにするボタン付き)
6.Secure Settings:USBデバッグをOffに。
7.Delete File:USBデバッグがOnであることを示すファイルを削除。
8.Else:USBデバッグがOnであることを示すファイルが無い場合。
9.Notify:USBデバッグをOnにした旨通知。
10.Wait:終了直後にUSBデバッグをOnにするとエラーを吐くアプリ対策。
11.Secure Settings:USBデバッグをOnに。
12.Copy File:USBデバッグがOnであることを示すファイルをコピー。
13.End If:条件式終了。

■アプリ動作詳細

1.Notify Cancel:USBデバッグをOnにした際の通知をキャンセル。
2.Notify Cancel:USBデバッグをOffにした際の通知をキャンセル。


前回起動時の通知が残っている場合はキャンセルします。(USBデバッグOn/Offの通知が複数表示されない様にしています。)

ちなみに、通知のキャンセルは通知したアプリからしか行えません。

3.List Files:USBデバッグがOnであることを示すファイルの有無を確認。
4.If:上記ファイルがある場合。


中身はダミーのテキストファイル(ファイル名は任意)の有無を確認します。

このテキストファイルは、USBデバッグをOnにした時に”/sdcard/カスタマイズ用/"から"/sdcard/"にコピーし、USBデバッグをOffにした時に"/sdcard/"から削除します。

5.Notify:USBデバッグをOffにした旨通知。(再度Onにするボタン付き)


"Action"部分は通知上のボタン(再度USBデバッグをOnにするボタン)です。

ここでは自分自身を起動します(自分自身を起動しないと古い通知をキャンセル出来ません)ので、作成途中のアプリを一旦アプリ化して端末にインストールしておき、自分自身を指定します。


6.Secure Settings:USBデバッグをOffに。
7.Delete File:USBデバッグがOnであることを示すファイルを削除。


USBデバッグをOffにして、USBデバッグがOnであることを示すファイルを"/sdcard/"から削除します。

8.Else:USBデバッグがOnであることを示すファイルが無い場合。
9.Notify:USBデバッグをOnにした旨通知。
10.Wait:終了直後にUSBデバッグをOnにするとエラーを吐くアプリ対策。


USBデバッグをOnにした旨通知します。

普段、USBデバッグはOnにしたままにしていますので、こちらの通知にはUSBデバッグをOffにするボタンは付けていません。

USBデバッグがOnになっていると起動出来ないアプリの中にはアプリ終了直後にUSBデバッグをOnにするとエラーを吐くアプリがありますので、対策としてWaitを1秒入れています。

11.Secure Settings:USBデバッグをOnに。
12.Copy File:USBデバッグがOnであることを示すファイルをコピー。


USBデバッグをOnにして、USBデバッグがOnであることを示すファイルを”/sdcard/カスタマイズ用/"から"/sdcard/"にコピーします。

13.End If:条件式終了。








2015/10/23

Galaxy Note 5のカメラの無音化


Last Update : 23/Mar/2016

Galaxy Note 5の標準カメラアプリの中身とシステム領域にある音源ファイルを弄る事によりAF音とシャッター音を無音化してみました。

機種は韓国版のGalaxy Note 5(SM-n920s、SKテレコム版)です。

以下のバージョンのファームウェアでそれぞれ実施して問題が無いことを確認済です。

OH4/OHB/OI8/OJ2

端末がroot化されている事が前提条件です。

無音化が上手く出来ない原因の大半は、ZIP時の圧縮レートの設定ミスかアプリの権限の未設定ですので、この2点に十分注意して下さい。 

【カメラアプリの加工】

ESファイルエクスプローラー等のファイラを使用して、端末から以下のカメラアプリを取り出してPCにコピーします。

/system/app/SamsungCamera4/SamsungCamera4.apk

追記:Android 6.0以降ではカメラアプリの場所が以下に変更されています。
/system/priv-app/SamsungCamera4/SamsungCamera4.apk

ES ファイルエクスプローラー
https://www.do.global/zh_CN/product/

取り出したカメラアプリの解凍と圧縮にはAPK Multi-Toolを使用しました。


APK Multi-Tool
https://github.com/APK-Multi-Tool/APK-Multi-Tool/tree/WIP-2.0

手順は以下です。

1)APK Multi-Toolの"/place-apk-here-for-modding/"フォルダ内に、"SamsungCamera4.apk"を置きます。

2)"Script.bat"をクリックしてAPK Multi-Toolを起動します。

3)"Set current project"( "24"+[Enter])から"SamsungCamera4.apk"を選択します。

4)"Extrack apk"("1" + [Enter])を選択すると、"/projects/"フォルダの中に"SamsungCamera4.apk"というフォルダが出来ます。

5)Windowsのエクスプローラ等を利用して、"/SamsungCamera4.apk/res/raw/"内の以下のファイルを適当な無音ファイルに置き換えます。


6)APK Multi-Toolに戻り、"Select compression level for apk's"("21"+[Enter])を選択します。

"Enter Compression Leberl (0-9)"と聞かれますので"0"を入力します。

7)"Zip apk"("3"+[Enter])を選択します。

署名の有無を聞かれますので、"Regular apk"("2"+[Enter])を選択します。

8)"/place-apk-here-for-modding/"フォルダ内に"unsignedSamsungCamera4.apk"が出来ますので、これを"SamsungCamera4.apk"にリネームし、ファイラを利用して端末の"/system/app/SamsungCamera4/"にコピーします。

念の為、オリジナルのファイルもPCにバックアップしておくと良いでしょう。

アプリを置き換えたら権限を確認しておきましょう。(以下の様に設定して下さい。)


9)アプリを置き替えたら端末を再起動します。

【システムファイルの変更】

ESファイルエクスプローラー等のファイラを利用して"/system/media/audio/ui"内の以下のファイルの拡張子を適当なもの(”.old"等)にリネームして無効にします。


リネームするだけですので簡単に元に戻すことが出来ます。

他の不要なシステムアプリの無効化も一括して行うスクリプトを用意しておくと便利です。

Galaxy Note 5の不要なプリインストールアプリをスクリプトで一括無効化
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2015/10/galaxy-note-5_22.html

【その他の機種のカメラの無音化】

Galaxy Note 9(SM-N960F/DS)のカメラの無音化
https://galaxy-shw-m110s.blogspot.com/2018/12/galaxy-note-9sm-n960fds_22.html

Galaxy S4 LTE-Aのカメラの無音化(deodex版、odex版)
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2013/11/galaxy-s4-lte-adeodexodex.html

Galaxy S4のカメラの無音化(ESファイルエクスプローラー使用)
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2013/05/galaxy-s4_2.html

Galaxy S3のカメラの無音化
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2012/07/galaxy-s3.html

Galaxy S2(Android 4.0.3)のカメラの無音化
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2012/03/galaxy-s2android-403.html

カメラのシャッター音の無音化(Galaxy S)
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2010/11/blog-post_20.html

Galaxy S4のカメラの無音化(SDK使用)
http://galaxy-shw-m110s.blogspot.kr/2013/06/galaxy-s4me6.html

システムの改竄やカスタマイズには端末が起動しなくなったり保証の対象外となるリスクが伴います。自己責任にてお願い致します。