Galaxy シリーズを中心としたAndroidのカスタマイズの覚書です。
現在のメイン機種はGalaxy Note 9(グローバル版)。
10年目を迎え、古い投稿を整理・改訂しました。
カスタマイズのまとめ(リンク集)はこちらです。

2021/07/04

root化した端末でSafetyNetチェックをパスするようにする方法


最新の方法については下記を参照してください。
root化した端末でSafetyNetチェックを回避する方法(Zygisk)

Magiskでroot化した端末をSafetyNetチェックでパスするようにする方法のメモです。

既にMagiskでroot化してあることが前提です。

参考
TWRPを使わずにMagiskのみでroot化する


作業手順

 概要

 1)Canary版Magiskをインストールする
 2)Magiskアプリを隠す
 3)MagiskHideを有効にしてGoogleアプリを登録する
 4)Magiskモジュールをインストールする
 5)リブートして確認する

 1)Canary版Magiskをインストールする

下記githubからMagisk Canary(app-debug.apk)をダウンロードしてインストールします。





更新チャンネルは忘れずにCanaryに変更しておいてください。



 2)Magiskアプリを隠す

Magiskの設定メニューで"Magiskアプリを隠す"をクリックして適当な名前をつけてOKを押します。



Magiskアプリを隠すとアイコンがも変更されます。



 3)MagiskHideを有効にしてGoogleアプリを登録する

Magiskの設定メニューでMagiskHideを有効にして、MagiskHideに下記Googleアプリを登録します。

- Google Playストア
- Google Play開発者サービス
- Googleサービスフレームワーク




各アプリをクリックしてサブメニューを展開し、全てのスイッチをOnにする必要があるので注意してください。
Googleサービスフレームワークについてはサブメニューのスイッチを全てOnにしてもメインのスイッチがOnの状態で保持されませんが、表示のバグですので問題ありません。





 4)Magiskモジュールをインストールする

下記2種類のモジュールをインストールします。

- MagiskHide Props Config
- Universal SafetyNet Fix



MagiskHide Props ConfigはMagisk上で検索してインストールします。


Universal SafetyNet Fixは下記githubから"safetynet-fix-v1.1.1.zip"をスマホにダウンロードしておいて、"ストレージからインストール"でインストールします。




 5)リブートして確認する

端末を再起動してMagisk Manageを開き、"SafetyNetのチェック"をクリックして確認します。













2020/11/26

Adaway Version 5.1.0


Adawayがメジャーアップデイトされました。

Adaway

初回起動時にRootベースかVPNベースかを選択できるようになりました。

従来のバージョンと同じRootベースを選択ました。


メイン画面の青枠で囲った辺りをクリックするとhostsのソースが表示されます。


右下の”+”ボタンをクリックするとhostsのソースを追加出来ます。


従来同様、下記を追加しました。

https://sites.google.com/site/hosts2ch/ja

設定画面はデフォルトのままにしています。






2020/03/26

Galaxy Note 9のNetwork Settingメニューの開き方


SIMフリー端末で、キャリアを変更したり、海外で現地のSIMを使用したりする時に、使用するバンドを強制的に設定したいことがあります。

キャリアが販売するモデルの中には、それぞれのキャリアが定めるSecret Codeを電話アプリのダイアルパッドに入力することでNetwork Settingメニューを開くことが出来る機種もありますが、グローバル版の場合は、該当するアクティビティを直接呼び出してNetwork Settingメニューを開きます。

Network Settingメニューのアクティビティの呼び出し方には色々ありますが、今回は、QuickShortcut Makerを使う方法と、Taskerを使う方法をご紹介します。

QuickShortcut Makerを使ってNetwork Settingメニューを開く方法

1) QuickShortcut Makerを起動し、[アクティビティ]で"通話設定"を検索します。


2) "通話設定"をクリックしてリスト表示にし、下記を選択してクリックします。通常は"通話設定"の一番下にあると思います。


3) "起動"をクリックすると、Network Settingメニューが開きます。


QuickShortcutMaker
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sika524.android.quickshortcut

Taskerを使ってNetwork Settingメニューを開く方法

1) Taskerのタスク編集画面で、アクション追加ボタン(+)をクリックして、[アプリ][アプリ起動]を選択します。


2) [全て]を選択し、画面をスクロールし、[通話設定]を長押して、表示されるリストの中から[hiddennetworksetting.MainActivity]を選択します。


3) アクション編集画面に下記のように追加されますので、タスク編集画面に戻り、▶ボタンをクリックするとNetwork Settingメニューが開きます。 必要に応じてアプリ化してください。


Tasker
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.dinglisch.android.taskerm

Network Settingメニューについて

起動時には、NETWORK MODE(GSM/WCDMA/LTE)の選択メニューが表示されます。


左上の三本線のアイコンをクリックすると、選択メニューが表示され、[Band Selection]に入れます。


5G端末ではないので、[5G MSTC]を選択しても、空の画面が表示されます。



2020/02/23

TWRPを使わずにMagiskのみでroot化する


Android 10では、カスタムリカバリ(TWRP等)を使用してroot化するとPINや顔認証等のセキュリティ機能やGalaxy Account、Galaxy Store、端末リモート追跡等々の機能が使えなくなりますので、ファームウェアのアップデイトが配布されたのを機に、TWRPを使わずにMagiskのみでroot化してみました。

Magiskでパッチを当てたファームウェアをOdinから焼きます。

注意事項

1) root化の手順を誤ると端末が起動しなくなる可能性があります。ROM焼きの知識があり問題発生時に修復出来る方以外には推奨しません。

2) root化するとSamsung PassやKNOX等の一部の機能が使えなくなります。

2) root化の過程でファクトリーリセットを行いますので、端末内のデータが全て消去されます。予めSmart Switch等でバックアップをとっておきます。

準備するもの

下記3点を事前に用意しておきます。

1) 公式ファームウェア
2) Magisk ManagerのAPK
3) Odin

公式ファームウェアはSamfirmを使って最新のファームウェアをダウンロードしました。

SamFirm
https://forum.xda-developers.com/galaxy-tab-s/general/tool-samfirm-samsung-firmware-t2988647

(参考)Galaxyシリーズのroot化後のファームウェアの更新について
https://galaxy-shw-m110s.blogspot.com/2018/12/galaxyroot.html

Magisk ManagerのAPKは下記からダウンロードしました。

Magisk
https://forum.xda-developers.com/apps/magisk/official-magisk-v7-universal-systemless-t3473445

Odinは3.14.1以降が推奨されています。

odin 3.14
https://forum.xda-developers.com/android/general/odin3v3-14-1-khawajagsm-t4006301

root化手順

1) OEMロックの解除とUSBデバックの有効化

開発者オプションを有効にして、OEMロックを解除し、USBデバックを有効化します。

OEMロックを解除すると、端末がファクトリーリセットされ、端末内のデータが全て消去されます。

詳細手順については下記を参照してください。

(参考)Galaxy Note9(SM-N960F/DS, Android 10)のroot化
https://galaxy-shw-m110s.blogspot.com/2020/01/galaxy-note9sm-n960fds-android-10root.html


2) AP tarファイルとMagisk ManagerのAPKを端末に転送する

PCにダウンロードしたファームウェア(ZIPファイル)を解凍します。

ファームウェアに含まれるファイルについては下記を参照してください。

(参考Galaxyシリーズのroot化後のファームウェアの更新について)
https://galaxy-shw-m110s.blogspot.com/2018/12/galaxyroot.html

解凍したファームウェアの中の"AP tar"ファイルを端末に転送します。

AP tarファイルは、通常、"AP_[モデル名].tar.md5"というファイル名です。

Magisk ManagerのAPKも端末に転送し、インストールしておきます。


3) Magisk Managerで"AP tar"ファイルにパッチを当てる

Magisk Managerを起動し、[Magisk]の[インストール]ボタンをクリックすると、方法の選択メニューが表示されますので、[Select and Patch a File]を選択し、転送しておいたAP tarファイルを選択してパッチを当てます。


↑画面キャプチャを撮り忘れたので、左側の画面では既にMagiskが導入された状態になってますがご容赦ください。

パッチを当てたファイルは端末本体の"Download"フォルダに"magisk_patched.tar"というファイル名で保存されますので、このファイルをPC側に転送しておきます。


4) Odinでファームウェアを焼く

端末の電源を切り、ボリュームダウンキーとBixbyキーを押しながらUSBケーブルを挿し、ボリューアップキーを1回押してダウンロードモードに入ります。

PC側でOdinを起動し、メニューの"Options"の"Auto Reboot"のクリックを外します。

PCに転送したmagisk_patched.tarをAPにセットし、AP以外のBL、CP、CSCには、ファームウェアを解凍して出てきた該当ファイルをセットします。


BL : BL_[モデル名].tar.md5
AP : magisk_patched.tar
CP : CP_[モデル名].tar.md5
CSC : CSC_[モデル名].tar.md5

"CSC"には"HOME_[モデル名].tar.md5"をセットしてもよいのですが、後程、再度ファクトリーリセットをしますので、"HOME..."にしても意味はありません。

"CSC..."と"HOME..."の違いについては下記を参照してください。

(参考Galaxyシリーズのroot化後のファームウェアの更新について)
https://galaxy-shw-m110s.blogspot.com/2018/12/galaxyroot.html

"USERDATA"は空欄のままで構いません。

上記4ファイルをセットしたら、[スタート]を押してROM焼きをします。

ここで、APだけをセットして[スタート]を押すとシステムが正しく焼けませんので気をつけてください。


5) リカバリを起動してファクトリーリセットする

電源キーとボリュームダウンキーを同時に7秒間押し続けると端末が再起動しますので、画面が消えたら、直ぐに(端末が立ち上がらないうちに)、ボリュームアップキーとBixbyキーと電源キーを同時に長押ししてリカバリーモードで立ち上げます。


ボリュームキーを操作して"Wipe data/factory reset"を選択し、電源キーで確定させてファクトリーリセットし、"Reboot sytem now"を選択して端末を再起動します。

この状態でMagiskは既にインストールされていますので、Mgisk Managerを再インストールして、確認します。


最後に、端末の設定をして、バックアップからリストアします。



システムの改竄やカスタマイズには端末が起動しなくなったり保証の対象外となるリスクが伴います。自己責任にてお願い致します。